三俣山荘図書室「源流フライフィッシング入門:登山+αのアクティビティー」が開催されました
2023.05.02 Update
4月23日(日)、Foxfire/TIEMCOも協賛をさせいただいた源流フライフィッシング入門をテーマとしたワークショップが開催されました。開催場所となったのは長野県・大町市の三俣山荘図書室。『黒部の山賊』で有名な北アルプスの山小屋・三俣山荘が、ふもとの町にオープンした新しい施設です。
普段はカフェとしての営業をしていますが、山と町とをつなぐ拠点として各種イベントや情報発信をしており、登山という枠に限られずに山を舞台とした「登山+α」の新しい楽しみ方/アウトドアカルチャーを精力的に提案しています。
今回は山を登られている皆さんに対して「+α」としてフライフィッシングを提案する、また逆に普段からフライフィッシングをされている皆さんを源流へと誘うというイベントとして開催されました。源流でのフライフィッシングは、手つかずの大自然に没入し、ワイルドで美しい渓流魚との駆け引きを存分に楽しめるのが魅力で、最近人気が急上昇しています。
ただし源流には危険もあり、独特の装備や技術も必要なため、ハードルが高いのも事実。また源流域だけあって、環境にインパクトを与えてしまえば、川の生態系を崩しかねません。今回のイベントでは、源流フライフィッシングのエキスパートが講師として集まり、それぞれの得意分野から源流フライフィッシングの遊び方、そして注意点がレクチャーされました。
午前中は座学の形で知識や心構えが伝えられ、午後は実技で参加者皆さんのスキルアップが図られました。またイベント終了後にはアフターパーティの時間も設けられ、参加者とスタッフとの親睦を深められました。
まずは午前中の座学の様子から
イベント冒頭のご挨拶は、『黒部の山賊』の著者・伊藤正一さんの御子息で、三俣山荘と三俣山荘図書室の現オーナーである伊藤圭さん。黒部山賊(職漁師)のイワナ釣りの歴史や裏話も紹介いただきました。イベントには28名の方がご参加くださいました。じつは事前募集を開始したところ即定員に達したため、急きょ募集枠を増やして、会場のキャパシティ最大で開催致しました。あらためて源流フライフィッシングへの関心の高さに驚きました。
フライフィッシングライターの稲田さんは、フライフィッシング一般について解りやすく説明してくださいました。また渓流魚の生態や、魚を傷めないキャッチ&リリースのやり方についても丁寧に説明。
イベント発起人の副田さん。登山とフライフィッシングの両方に精通し、講師、三俣山荘スタッフにもとても慕われています。フライフィッシングのなかでも、今回のイベントの中心となる源流での釣り方やポイントをレクチャー。
TIEMCOのFoxfireプロモーション担当・松下は、黒部源流・薬師沢界隈でのフライフィッシング山旅を紹介。装備や衣類についての説明をさせて頂きました。
世界各地にフライフィッシングへ行かれている、釣り専門の旅行会社 トラウトアンドキングの青木さん。国内フィールドのさらに先にある世界中のフィールドへと、参加者の夢を広げてくれました。
ここから午後の実技レッスンの様子です
タイイングレッスンはフィッシングライターの稲田さんが担当。もともとフライフィッシングのプロショップを営んでいただけあり、参加者への指導が丁寧かつ的確。
フライキャスティングは北アルプスの山並みを眺めながら。公園の一画を大町市から貸していただきました。担当はFFIインストラクターの垣内さん。初めてフライロッドを触る方からベテランの方までレベルに応じたアドバイスで、参加者みなさん楽しくレッスンを受けていました。
実技の後は、三俣山荘図書室でコーヒーなどをいただきながらのアフターバーティ。レクチャーの補足説明やお客さんとの質疑応答などで盛り上がりつつ盛況のうちに閉会となりました。
また今回、各講師が巻いてきた源流用フライを販売させていただきました。そしてその売上は全額、大町側から黒部源流域へのアクセスルートとなる「伊藤新道」の復活プロジェクトへの寄付とさせていただきました。
今回のイベントはおかげさまで大好評で、継続開催を望まれる声を多くいただきました。来年も開催を予定しておりますので、その際にはぜひご参加をお願い致します。
最後に、今回のイベント実施をサポートいただいた伊藤圭さん・敦子さんはじめ三俣山荘図書室の皆様へ厚く御礼を申し上げます。
Foxfireプロモーション担当・松下 記
【イベント詳細】
日 時: 2023年4月23日(日) 10:00~15:00(昼食休憩有)
料 金: 2,000円(税込)(必要経費以外は登山道整備へ寄付)
定 員: 24名 (28名に枠拡大)
場 所: 三俣山荘図書室(長野県大町市大町2557)
内容
午前の部(座学)
黒部源流の歴史と山賊
フライフィッシングとは
源流フライフィッシングの心得
黒部現流域の歩き方・釣り方
フライフィッシングから広がる世界
午後の部(実践)
フライ(毛鉤)作成の実際(室内)
フライキャスティングの実際(近郊公園)
講師メンバー
伊藤 圭 (三俣山荘オーナー)
副田 明男 (JAPAN FLY FISHERS)
稲田 秀彦 (フライフィッシングライター)
垣内 雄高 (キャスティングインストラクター)
青木 剛 (トラウトアンドキング)
松下 洋平 (TIEMCO)
主催:三俣山荘事務所
協賛:トラウトアンドキング、TIEMCO