修理・メンテナンス

ご自分でもできるウェーダー修理方法

私どもFoxfireの修理係宛てに、時にはウェーダーの修理依頼もあります。御依頼の中には弊社の何年も前のモデルをご自分でメンテナンスされながら毎シーズンご使用頂いている例も少なくありません。お客様の手によって修理され大切にされてきたウェーダーが、修理依頼で戻ってくると非常に嬉しい思いがします。
ただその修理方法について、よく「あて布」をされる方が多いと思います。しかし防水加工の生地同士の完全接着は難しくまた重なった部分が硬く厚くなるため、私どもはウェーダー用補修剤だけでの修理をお薦めしています。
補修剤は釣具店で簡単に手に入ります。「アクアシール」「3Aウルトラフレックス」等の補修剤は乾燥後も柔軟性をもち割れにくいのでお薦めです。
ウェーダー修理は、#12エルクヘアカディスを巻ける程度の器用さをお持ちの方なら、どなたでも可能な作業です。
ここでは補修剤を使った簡単な修理方法をご紹介します。
ウェーダー修理は見た目も考慮して裏側から行います。

a)ピンホールの場合

  • 使用中、表から見て目立ったキズもないのに水が入ってくる・・そういう時はピンホール、もしくはソックス部からの場合は、加重や摩擦によるネオプレーンの劣化が考えられます。ウェーダーを裏返して、ホースで水を入れ水漏れ箇所を探します。水漏れ箇所が大きい場合や密集している場合は、あっという間に輪ジミが広がってしまうので、少量ずつ水を入れ、可能な限り小さい範囲で特定し、ボールペン等で印をつけます。ブーツフットの場合はブーツがあって裏返せないため、そのまま水を注入し表に印をつけ、見当をつけて同じ部分の裏側に印をつけます。
  • 表、裏ともによく乾燥させた後、印をつけた修理箇所にウェーダー用補修剤を修理範囲より2〜3cm広範囲に、薄く塗ります。手早く1〜2度で塗るときれいに薄く塗れます。
  • 約一昼夜、完全に乾燥させた後、再度水注入検査を行い、漏れがなければ終了です。

b)かぎ裂きの場合

転倒時に何センチにもわたって生地が切れてしまったり、かぎ裂きになってしまったり・・これもウェーダー用補修剤だけで比較的簡単に修理が可能です。

  • 同様に裏側から修理します。まず、裂けている部分の表にセロファンテープ等を貼り、仮止めをします。
  • 裏側から裂けた部分の上下左右1,5cm〜2cm(巾4cm弱の帯状)に、広範囲に地が隠れるレベルで薄くぬります。補修剤がパテのような役割を果たし水の侵入を防ぎます。
  • 乾燥後、表側のテープをはがせば終了です。「あて布」をするとより簡単で確実です。

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アウトドア用品部企画開発課