BASSシリーズ第3弾『BASS MOUTH』
2022.05.11 Update
「BASS MOUTH」
時に体の半分もあるルアーを丸のみにする大きな口。その口に指を突っ込む瞬間は、バス釣りにおける最高のひと時。指につく歯形やザラザラ感すらもゾクゾクしてしまう。
バスならではの美しく躍動する尾ひれにフォーカスした「バステール&スクール」に続く第2弾は、バスの口をフィーチャーした「バスマウス」。英名にもなっているアイコニックなバスの口を大胆にグラフィック化した限定モデルの登場です。
Why Mouth?
Foxfireのフィールドスタッフで、2022年からアメリカの最高峰バスマスターエリートシリーズに参戦する青木大介さんもブラックバスの口に魅せられた一人。「バステール&スクール」に続く第2弾のアイデアを青木さんにたずねたところ、出てきた答えが「バスと言えばやはり口でしょう」という一言でした。
「ブラックバスのでっかい口に指を突っ込んでバス持ちすることが、バス釣りを始めたころからの憧れだった」という青木さんは、数々のビッグバスと渡り合った今でも、指でバスのあごをつかむ、あの瞬間が一番ワクワクするんだとか。
そんな青木さんの想いをうけて「バスマウス」のプロジェクトがキックオフ。青木さんのアイデアからパスを受けとったグラフィックデザイナーの前田大介さんがデザインに落とし込んでいきます。
How To Design
「デザイン化する前に一度、バスの口の細部のスケッチをしました。口の開閉に合わせて複雑に動く吻や薄い膜など、細かいパーツがどう関係しているのか、観察し描きながら解剖するイメージです。どこがどう繋がっているのか、どんな役割の部位なのか、硬さや手触りなど、しっかり確認しておかないと、シンプルなシルエットにしたとしても、意識として線に出てしまうと思っているのでとても重要なプロセスです」
バス釣りではビッグベイトを投げ倒すスタイルの前田さん。バイトがあってもフッキングしないことが多かったので、その理由を探るためにアクションカメラで撮影を開始したそうです。撮影したバイトシーンをスローモーションで観察・分析してみると、ブラックバスは口が開くスピードが尋常ではないことが分かったんだとか。そこから、この動きを可能にするバスの口の複雑な関節や筋肉の構造にも興味をもったそうで、そんな経験がこのスケッチにも生きています。こうして出来上がったデザインがこちら。
ブラックバスの口を正面から釣り人目線で描き、シンプルながらも躍動感のあるデザインが完成。魚に対して真摯に向き合って観察している前田さんの“True To Nature”な姿勢が、出来上がったグラフィックデザインからも伝わってきます。
Line Up
青木大介さんのアイデア、前田大介さんによるデザインを経て完成した「バスマウス」シリーズ。バスマウスのデザインをバックプリントに落とし込んだコットンTシャツ、釣りを快適にするスコーロン素材のフルジップパーカー、そして、フィッシングギアの収納にも便利なキャンバストートバッグの3アイテムがラインナップしています。
Profile
イラストレーション 前田大介
1984年生まれ、徳島県出身、大阪府堺市在住。グラフィックデザイナー。幼少期に祖父と父の影響で釣りを始め、近所でルアーを投げて過ごす。地元のダムで初めてブラックバスを釣った時に、3匹のバスがルアーを追ってきた光景が忘れられず、大人になってからバス釣り熱が再熱。ダム湖から10分の場所に古い家を借りて毎日バス釣りをする生活を送ったことも。ビッグベイト。釣りをする中で印象に残ったシーンや魚をイラストにし、snap and sarukan という名義でTシャツへのプリントや、釣具メーカーなどにデザインを提供している。