小峰 邦良『グリットフリースフーディ&パンツ』フィールドインプレッション
2021.12.09 Update
AM4:00
いつもの様に山が白み始めると共に目が覚める。
愛犬マメを無理矢理起こし、枕もとで読みかけの本をLEDランタンの灯で読みふける。残念な事にこの時間に電気を煌々と付けれるほど親父の威厳は持ち合わせていない。
さてもうそろそろ夜が明けそうだ・・・・
手探りで達磨ストーブに火を入れ、床暖房のスイッチをON。
これまたいつものようにPCに向き合い、FB&メールのチェック。出来る限りITデトックスを心掛ける身としては、この2時間に出来る限りPC業務は終える。
さてそろそろ娘と奥方が起きるタイミング。
嫌がる娘の布団を一気に剥ぎ取り、カーテンを開け放して外の世界とご対面!!日ごとに姿を変える目の前の大自然にハッとしつつ、厳冬期の訪れを感じる。
友人が焙煎するお気入りのコーヒーを淹れ、お気に入りのFoxfireのクロージングを身に纏う。
今日の仕事はマメの散歩 → グリーンシーズンのギアのメンテナンス → 高山と松本を繋ぐ有志の決起集会in松本。
早朝の冷気の中をトレランモードで走る約4キロ。登りと下り、ダートとアスファルトを繰り返すなかなかタフな朝活の為、いい加減な服装では楽しめない。
よりもなによりも冬のトレーニングを兼ねているので、快適な服装でストレスなく心身共に追い込みたい。というか本音は帰宅後シャワーなど浴びる時間も余裕もないので、出来る限り汗をかかず、サラッと出勤したい。
こんなわがままな思いを叶えてくるのが以下のレイヤリング。
①下半身
アシフィットタイツ → グリッドフリースパンツ → 足元はPPウールソックスヘビーパイル
②上半身
PPメッシュ → TS EXストレッチクルー → グリッドフリースフーディー
アシフィットタイツは強めの着圧を嫌う僕の好み通りの丁度良いフィット感。部位ごとに着圧数値を変えているだけあって、部位ごとに安心感が伝わってくる。
着心地の良いタイツは履くだけで気持ちよく、歩いても走ってもズレることなく常に履いていたいと思わせる。個人的にキレッキレのサポートタイツは50代までは温存している身としてこの「良い加減」が心地よい。
注意が行き届き辛いソックスは、PPウールソックスがお勧め。何よりも暖かく、汗をかいてもサラッサラ~。着圧感は言うまでもなく、普段使いでも手放せなくなる感触が足裏から伝わってくる。
あくまでも個人的な見解だが、3日程度の使用まで匂いを発することも無く長期間の縦走にも頼もしい限りである。
(※高校時代からワイルドと汚さを穿き違えている男からのメッセージ:笑)
さて次に上半身だが、抜群の疎水性を誇るPPメッシュをベースに、着心地最高で吸汗速乾性に優れたTS EXストレッチクルーとの相性は抜群。ポリプロピレン製のアンダーが苦手な方は、TS EXストレッチクルーのみでも十分に威力を発揮してくれる。
かく言う僕も登山以外の普段使いでは上記のみのベースで大概のシーンは無理なく快適にこなしている。
この日は外気温4度の為、上記のコーデだがマイナスの場合はPPウールハーフジップを重ね着するのがPJ峰流。汗冷えすることなく、適度な体温を保ちつつ初冬のフィールドにも臆せず飛び出せる!!
そしていよいよ真打登場!上下半身共に昨年度より最注目アイテムのグリッドフリースシリーズでフィニッシュ!!
今までのフリースだと着ぶくれしたり、温かすぎたり、一度濡れると乾き辛かったりとシーンが限られた。しかしこいつはいかなるシーンでも快適にスタイリッシュにフィールドに誘ってくれる!!!独自のグリッド組織により通気性&速乾性に優れ、しかも適度に温かい。
登山ツアーやBCツアーなどで明け暮れる身としてはこの「適度さ」が最重要。しかもストレッチ性が高く、極めつけは体にフィットするので安心の保温力。
個人的にはBCツアー時にバラクラバを着用せず、フードを被るのがお気入り。
何かと所作が多いBCツアーで即座に耳元、首元、頭上をケアしてくれるフードは有難い。少々の吹雪や、木からの落雪も気にならずガイディングを妨げない。
さてさて相変わらず長々と語ってしまったのでここまで。
足下でマメが退屈そうに待っている。
さあ!もう少しで待ちに待ったパウダーシーズン!!
煮えたぎった熱い想い+トレランで放出された熱を外気と好循環。
熱さと冷静さが肝となる厳冬期ガイドの到来。
この冬もFoxfireのインナーが手放せない・・・・
マウンテンガイド
小峰 邦良 | Kuniyoshi Komine
長野県松本市乗鞍高原在住。合同会社リトルピークス代表として、スノーシュー・ネイチャースキー・シャワークライミング・トレッキング等のガイドをこなす。スノーシーズンは、仕事前の早朝からバージンスノーを求めてテレマークに興じ、グリーンシーズンであれば、これがMTBダウンヒル、カヌー、トレランに変わる。とにかく動いていないと死んでしまうかのごとく、1年365日、野・山・川を駆け巡っている。【日本ラフティング協会認定シニアガイド・RAC(水辺の体験活動推進協議会)リーダー・CONE(自然体験活動推進協議会)リーダー】
<WEBサイト> Little Peaks(リトルピークス)