戸塚 学『スコーロン』フィールドインプレッション
2020.07.21 Update
年々進化するスコーロンのアイテムにワクワク
2020年は新型コロナウィルスによる「非常事態宣言」もあり、実質3月下旬から取材に出ることができなかったが、5月中旬からは県内の移動が緩和されたので密に気をつけながらなんとか撮影ができるようになったが・・・
ハヤブサ巣立ちヒナ飛翔
3年目のスコーロン
私の師匠がハヤブサの繁殖地でブラインドを張っているので、そこへ連れて行ってもらいハヤブサの親子の撮影をさせてもらった。
ハヤブサ巣立ちヒナ
ブラインドに入ったとたん虫がじゃんじゃん寄って来る! ヘビーローテーションで着続けてきた3年目のスコーロン上下はやはり効き目が弱っているようで、いつもならしばらくするとどこかに行く奴らが、いつまでも立ち去ってくれない。結局最終兵器「蚊取り線香」の出動となった。
2年目は十分効き目があることは過去のレポートでも実証してきたがやはり私のようなヘビーユーザーだと3年目は厳しいと実感。
ハヤブサエサ渡し
2020年新作スコーロンズ!
早く今年のモデルを入れたいところだが・・・虫たちのワンダーランドへ行く機会が少なかったので躊躇をしていたが6月19日にようやく「県またぎ移動」が可能になることもあり急きょ今年のスコーロンワンセットを手に入れることにする。
帽子はSCアイブラックハット・シャツはSCアルティメットフーディ・パンツはSCチェイサーパンツ・グローブはSCハーフグリッパーで全身装備完了だ。
年々進化をするスコーロンアイテムは「今年はどんな感じかな?」と装着する時にワクワクする。
まずSCアイブラックハットは後頭部をカバーするサイドパネル部分が薄手のメッシュぽいものに変わり軽くなった気もする。なおこれがジッパーでの脱着が可能なのも嬉しい。
SCアルティメットフーディは見た目昨年のモデルとあまり変わらない感じだが着てみるとGoodなのだ!風が吹くと生地を通して風を感じられるような気がするがこれは気のせいではなさそうだ。理由は汗をかいた後、生地自体が特殊なのか気化熱効果でとても涼しい。日陰の森で風が吹くと少し寒さを感じるほどだった。
SCチェイサーパンツはシンプルイズベストという感想。過去のパンツたちはいろんな隠し機能があってそれはそれで楽しみでもあったが、シンプルならシンプルでもいい。生地はやはりストレッチ素材でデブな私にはありがたく薄手の割にはしっかりしているのでフィールドで十分起動ができる。
SCハーフグリッパーなるグローブ。最近のカメラはタッチパネル機能が充実する分、グローブの指先でタッチ機能に対応できるという物でも「生指」のようにはいかない。ところがこのいわゆる「指出し手袋」はそんなストレスもなく「生指」で思い通りの操作ができる。指下のグリップ部分は皮?滑り止め機能も充実。
Go West 熊本編
本来なら新作のスコーロンたちを着てフィールドを駆けまわっていたはずが「非常事態宣言」で動きが取れなかった。それが6月20日県またぎの移動ができるようになったことで熊本県へ向かうことになった!
今回の撮影中は今年の新作を着用する。車中泊なので窓全開の車内で就寝する場合は昨年の物を着用することにした。
ヤマセミ飛翔
今回のフィールドは河川の中流域で自然豊かな環境。さぞかし嫌な虫も2~3種類が期待できそうだったが・・・困った。じつは到着した夕方、あたりが薄暗くなると現地を案内していただいた方の周りに奴らが1~2匹いたのだが群れで私たちを襲ってはこない。もちろん私の周りには何も寄って来ない。これはスコーロンの効果かどうかの検証が難しい。車内では窓全開で就寝したがまったく被害はなかった。
ヤマセミ
ヤマセミ飛翔
翌日も撮影中被害に遭うことはなかったが問題は夜。車内で晩御飯の弁当を食べるため窓全開にしておいたら・・・血を吸う虫は来ないのだが、前夜はいなかった小さな蛾が大量発生したようで車内が蛾だらけになってしまった!仕方ないので蛾を退治して窓を閉め切りエアコンをガンガンかけて車内を冷やしてから窓を閉めて就寝したため効果の検証はできなかった。
アオサギ
最終日、この周辺はタヌキが多いという事でひっつく虫に襲われることを期待したが結局被害は0。夜は昨夜にもまして小さな蛾の被害に見舞われたためエアコン冷却で窓を閉めたため被害はゼロ。どうやら小さな蛾にはスコーロンの効き目はないことがはっきりした(笑)
アオサギ飛翔
アオサギ
Go West 大分編
熊本で撮影中に大分県の知人から「ブラインドの中からクマタカが飛翔する姿を撮影できる場所へ案内できるので来るか?」とお誘いの電話があったので急きょ行くことになった。
朝、集合場所で合流していざ現場へ。くねくねの細い林道を進み、車を止めることができる場所へ車を置きそこからはがけ崩れしている林道を進んだ後、山を登るとブラインドがあった。
山中のブラインドというのは虫の天国なのに・・・来ない!まったくいないというわけではなさそうだが?通常スコーロンで身を包んでいてもはじめは呼吸による炭酸ガスに反応してそれなりに寄って来るものだが・・・。もう一つの期待はひっつく虫だ。ここにはシカも多いようであちこちで鳴き声がする。シカがいる=ひっつく虫も多いから。結局ここには7時間籠ったが、クマタカの飛翔は撮影することも見ることもできなかった。そしてひっつく虫も血を吸う飛ぶ虫による被害もなかった。
やはり一人だと周りとの比較ができないので実証は難しいことを実感。もちろんいつも自分が行きつけているフィールドならはっきりわかるのだが。
スッポン
さて3年を超えたスコーロンだが、私は、パンツは作業用としてフィールドで使っている。ちなみに夏は別。なぜなら虫のいるシーズンはフレッシュなの物があるので(笑)シャツに関しては着心地がとてもいいので部屋着として使っている。防虫の効果は弱くなるが着心地のいい服は捨てるのがもったいない。
写真家
戸塚 学 | Gaku Tozuka
1966年、愛知県生まれ。野鳥を中心に撮影活動を続ける。現在は野鳥を含む環境の撮影を進め、「きれい・かわいい」だけではない「においのする写真」を目指す。作品は雑誌・カレンダー等に発表。 写真集「鳥たちは今日も元気に生きてます!」文一総合出版 他。
<WEBサイト> Happy Bird’s Day
【お断り】このレポートは事実に基づいて掲載しておりますが、スコーロンの効果効能は使用環境・条件等により、必ずしも保証するものではございませんので、ご理解のうえご活用いただきますようお願い申し上げます。
※一部具体的な虫の名前を“虫”という表現に置き換えて掲載しています。