石川 学『エキスパートツーシームウェーダー』フィールドインプレッション
2020.07.03 Update
渓流ルアーフィッシングのウェーダーに求めるものとは?『エキスパートツーシームウェーダー&クイックジップ6ウェーディングシューズ』を使用して
渓流を釣り歩くのがライフワークとなっている自分にとって、一番にアウターに求めるものは軽快で動きやすいということ。ウェーダーは耐久性が高いものになればなるほど生地がゴワついたり突っ張ったりして余計に疲労が蓄積されやすいものだ。
今シーズンから『エキスパートツーシームウェーダー』を使用しているが、例えるならジャージやスウェット類の感覚。つまり、非常に身体が楽で動きやすくスポーツウェアそのものであるというのが最初の感想であった。2か月ほど使用し、毎週1~2回の釣行で着用しており、岩や倒木、熊笹などをかき分けてフィールドに立つことも多いこの釣りではあるが、脚部前面の特殊6レイヤー構造の恩恵でピンホールやキズなどによる浸水等はもちろんまだ無い。
今後は『エキスパートツーシームウェーダー』全体が持っているしなやかさにどれだけの耐久性が備わっているのか個人的にも大変興味深いものでもあり、毎釣行ごとに着用するのが楽しみになっている。
また、ウェーディングシューズは『クイックジップ6ウェーディングシューズ』を使用しており、今年で2シーズン目に入る。先のウェーダーとのフィッティング性も良く、サイドジップはトラブルもなく、おかげで相変わらずの着脱の早さが重宝している。
シューズ自体は足場の悪いロックエリアでもしっかりと足首から下をサポートしてくれているので剛性感は頼もしい限りだ。自分なりのチューニングとしてはさらなるグリップ力を増すためにDIYショップで冬用スパイクピンを購入してソールの外周に打ち込んでいるが、そのタイプ、数や位置などはまだ研究段階ではあるものの、『エキスパートツーシームウェーダー』とのトータルシステムとしてはいま自分の中でベストな組み合わせである。
最後にウェーダーやウェーディングシューズを長く愛用するために使用後は必ず自宅で流水をかけ、砂や泥を落としてから直射日光が当たらない風通しの良い場所に吊るして干している。使用後のちょっとした気づかいや保管がその後の耐久性にも大きく響いてくるのは忘れずにいたいものである。
アングラー
石川 学 | Manabu Ishikawa
トラウト王国、北海道千歳市在住。在京時代には釣り関連を主とした広告代理店の営業マン~ルアー&フライフィッシング誌編集記者を経験し、現在は地元の北海道に戻る。近所にはトラウトが多く棲む川があり、そこで磨き上げられたテクニックと経験はまさに”渓流オタク”の異名に相応しい。さらに音楽ではハードロック、ヘヴィメタルのベースを嗜み、幅広い交友関係で日々、大人の川遊びに勤しむ。最近は魚たちのより深い生態や彼らを取り巻く環境問題にも関心が高い。